お顔のケガが多い子ども達

前歯が欠けた、唇を怪我した、鼻を怪我した、おでこを怪我した、アゴを怪我した・・・・

こどもに多い怪我ですね。

ただ、小学生になる前の年齢で、何回も跡が残るぐらいケガをするのは何か原因があるのではと、私は思っています。

私は、まずを確認します。

手やヒザにケガがあれば防御姿勢をとったということです。

しかし、何回も顔付近にケガをする子たちは、手やヒザにケガをしてないことが多いのです。

色々原因はあると思いますが、とりあず家で防御姿勢の練習をしてもらうように保護者の方に説明しています。

調べてみたら、大阪歯科大学附属病院小児歯科外来を外傷で受診した小児についての研究がありました。

1978 年~1987 年と20年後の 1999 年~2008 年を比較した研究でした。

結論から言うと、20 年前に比べると低年齢の受診が増加傾向にありケガの原因は 20 年前より転倒によるものが多く,

小児の運動能力の低下がうかがわれた。

とのことでした。

ここ数年はコロナの影響でさらに室内で過ごすことが増えて、この当時より更に子供たちの運動能力の低下があるかもしれませんね。

防御姿勢の練習については、また今度♪

あおき歯科こども歯科 小児担当 青木郁江

参考文献

園 本 美 惠  森 本 容 子 亀 井 有太郎 中野智子 嘉藤幹夫

当科における歯の外傷の臨床統計的観察──20 年前との比較──

小児歯科学雑誌 49(2): 165−171 2011 165